サンティアゴ・ベルナベウは、アトレティコ・マドリードのライバルであるレアル・マドリードの本拠地だ。両クラブの対戦はマドリーダービーと呼ばれ、アトレティコファンにとっても訪れる機会のあるスタジアムである。

初めて試合を観るなら、タッチライン側中央の第1または第2アンフィテアトロを勧めたい。両ゴールを視界に入れながら、中盤の間隔や最終ラインの動きまで追え、選手の速さもまだ十分に感じられる。

予算を抑えるときも、同じタッチライン側の第3アンフィテアトロを先に探す。ゴール裏の安い席より遠く見えることはあっても、90分を通して試合の形をつかみやすい。

選手を間近で見たい人、応援の熱気へ入りたい人には別の席が合う。ベルナベウでは、見やすさ、近さ、雰囲気のどれを取りにいくかで選ぶ場所が変わる。

情報確認:2026年7月

ベルナベウの席は方向と高さで考える

西側がLateral Oeste、東側がLateral Este。南ゴール裏がFondo Sur、北ゴール裏がFondo Norteだ。ピッチに近いGradaやTribunaの上に、第1から第4までのAnfiteatroが重なる。

販売画面の呼び名がスペイン語でも英語でも、見るべき点は変わらない。タッチライン側かゴール裏か。低層か上層か。この二つで観戦体験の大部分が決まる。

ゴール裏の低層では、手前のペナルティーエリアへ選手が走り込む場面が大きく迫ってくる。ボールが反対側へ移ると選手が縦に重なり、中盤で誰が空いているか、逆サイドのウイングがいつ動き出したかは追いにくい。

タッチライン側で少し高さを取ると、選手の表情や接触音は遠くなる。その代わり、守備ブロックの幅やボールのない場所の動きが視界から消えない。レアル・マドリードが中央寄りの第1・第2アンフィテアトロを、ピッチ全体を見渡せるホスピタリティ席として販売しているのも、この角度に価値があるからだ。

初観戦なら第1・第2アンフィテアトロ

Lateral OesteかLateral Esteの中央寄りで、第1アンフィテアトロを取れればかなり見やすい。選手は近く、反対側のタッチラインも無理なく視界に入る。現地の迫力と試合全体の理解を両方残せる位置だ。

第2アンフィテアトロでは選手が少し小さくなるものの、ボールから離れた選手の位置や守備の並びはむしろ見やすくなる。第1との価格差が大きいなら、第2へ下げても観戦体験は大きく落ちない。

EsteとOesteでは中央に近い方を選ぶ

東西の違いより、ハーフウェーラインからの距離を優先したい。東側中央と西側コーナー寄りなら東側、西側中央と東側コーナー寄りなら西側を選ぶ。

午後の試合で条件の近い席が二つ残っている場合は、Oesteが少し選びやすい。屋根が開いていると、Esteは西へ傾く太陽をピッチ越しに見る形になり、Oesteでは太陽が背後へ回りやすい。屋根の開閉や天候で日差しは変わるので、方角だけを理由に良い中央席を捨てる必要はない。

Fondo Surと低層席は迫力を取りにいく場所

レアル・マドリードの組織的な応援を担うGrada FANS RMCFは、南ゴール裏のFondo Surを活動場所としている。ホーム側のチャントや集団の反応を近くで感じたいなら、この周辺が最も分かりやすい。

レアル・マドリードの攻撃が手前のゴールへ向かうと、ドリブルで一人を外した瞬間も、クロスへ飛び込む動きも、スタンドが立ち上がる速さも大きく見える。反対側のゴールでは距離が一気に広がり、細かな連係や守備の形は読みづらくなる。Fondo Surは90分を均等に見る席ではなく、目の前で起きる場面の強さを買う席だ。

雰囲気を残しながら遠い側も見たいなら、最下層へ寄るより少し高さを取る。ゴール裏では、数列前へ出るより上へ移る方が視界を整えやすい。

選手との距離を優先するなら、タッチライン側のGradaやTribunaも候補になる。プレーを横から追えるため、声や接触音を近くに感じながら、ゴール裏ほど反対側の流れを失わない。低層席は近さ自体に価値を感じる人向けで、90分の配置を追うなら中層の方が扱いやすい。

予算を抑えるならタッチライン側の第3アンフィテアトロ

ベルナベウではタッチライン側の席がゴール裏より高くなることが多い。安い席を探すときも、第3アンフィテアトロのLateralから見たい。

ハーフウェーライン付近が理想で、そこが取れなくてもペナルティーエリアの延長線上くらいまでは十分に候補になる。選手の顔より、どちらのサイドに人数が集まり、最終ラインの背後にどれだけスペースがあるかを見る席だ。

第4アンフィテアトロでもピッチ全体は見える。細かなタッチや遠い側の選手を見分ける難しさは増すので、同じ価格帯ならゴール裏の第4より、タッチライン側の第3または第4を選びたい。高い位置ほど、ピッチまでの数メートルより横から見られる角度が効いてくる。

再販サイトで「Longside」「Shortside」程度しか分からない商品は、中央かコーナーかを選べない。正確なセクターが伏せられているなら、その不確実さも価格に含めて考える必要がある。

アトレティコファンは販売条件を先に確認する

アトレティコのユニフォームやグッズを身につけて観るなら、まずビジタークラブを通じて販売される公式アウェイ席を考える。レアル・マドリードは試合によって、ホーム側の一般席を持つアウェイファンの入場を拒否できる条件を掲載している。

一般席の中央寄りは、公式アウェイ席より試合を見やすい。家族や中立の同行者と落ち着いて観たい人が魅力を感じるのも自然だ。購入を考える場合は、対象試合の販売条件と当日の案内を先に確認し、アトレティコのカラーを見せたまま問題なく入れるとは考えない方がよい。

公式アウェイ席は北ゴール裏の上層

ベルナベウのビジター区画は、北ゴール裏のFondo Norte上層に置かれることが多い。2024年10月のBorussia Dortmund向け案内では、第3アンフィテアトロの523〜533、第4アンフィテアトロの621〜633が指定され、試合後に区画内で待機する可能性も示されていた。ブロック、入口、退場方法は試合ごとに変わるため、遠征時のクラブ公式案内を使う。

2025年3月のチャンピオンズリーグ、レアル・マドリード対アトレティコでは、アトレティコに3,875席が割り当てられ、11,217件の申込みがあった。会員歴による抽選ラインが設けられ、チケットは記名式で譲渡不可だった。

北ゴール裏の上層からは、反対側のゴールが遠く、選手も小さく見える。周囲は全員アトレティコを見ていて、一つのタックルや判定に同じ反応が返ってくる。アウェイ席は良い景色を買う席ではなく、アトレティコの側に立ってダービーを見る席だ。

購入前にセクターと列まで確認する

改修前の座席図だけで判断しない。ベルナベウでは屋根や上層の構造が変わり、Lateral Esteには新しい第4アンフィテアトロも加わった。検索結果に残る古い図が、現在の販売画面と一致するとは限らない。

購入前に見るのは、LateralかFondoか、東西南北のどちらか、何番目のアンフィテアトロか、セクターと列。この情報があれば、同じカテゴリー名でも中央寄りかコーナー寄りかを判断できる。

ベルナベウの3D座席ビューは、スタンドの高さとピッチを見る角度をつかむ参考になる。手すり、通路、試合ごとの設備、アウェイ区画の運用まで完全に再現するものではない。

販売画面でセクターや列が確認できない商品は、価格が安くても選択の幅を失う。その不確実さを受け入れられるかまで含めて決めたい。

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