後半はまるで別チームだった

メトロポリターノでデポルティーボに1-0で勝った。48分、グリマルドの低いクロスをフリアン・アルバレスがゴール前で押し込み、この1点を最後まで守った。リーガはこれで6連勝。勝点25で暫定2位にいる。

前半は良くなかった。相手のプレスに押されてボールを簡単に失い、シュートは7本打ったが、枠に飛んだものは1本もない。30分ごろにはスタンドから指笛が鳴り、ハーフタイムにはゴール裏を除くスタンドからの指笛を浴びて引き揚げた。27分にはFKのこぼれ球を至近距離から打たれたが、オブラクが止めている。

ハーフタイムに2枚を替えて、流れが変わった。ルックマンに代えてル・ノルマン、バリオスに代えてジュリアーノを入れると、後半のシュートは13本、枠内は4本まで増えた。46分から87分までの間、デポルに打たれたシュートは2本だけだった。最後の数分は押し込まれ、90+5分にはケビン・サンチェスにゴールエリアの左から打たれた。これもオブラクが正面で止めて、ようやく勝ち切った。

フリアンの謝罪は一歩前進

試合後、フリアンは中継のインタビューで「まず話したいことがある」と切り出し、ファンに謝った。「ワールドカップ中の自分の発言について、ファンに謝りたい。言い方もタイミングも間違いだった。ファンが怒るのは分かるし、自分がファンでも怒ったと思う。ずっと支えてもらってきたのだから、なおさらだ」。W杯中に移籍を望む発言をしてから、メトロポリターノでは指笛を受けることが続いていた。この日もスタメン発表のときに指笛があった。それでも48分の得点の場面では、場内アナウンスに合わせてスタンドの大部分が「アルバレス!」と返していた。

リーガのホームでのゴールは、2025年11月1日のセビージャ戦以来で357日ぶりになる。W杯中の発言のあと、ホームで決めたのもこれが初めてだった。今季のリーガではここまで途中出場だけで、先発はこの試合が初めて。フル出場した。

点以外の場面も良かった。バイタルエリアでパスをさばいたり、ドリブルでボールを保持したりと、効果的な場面が何度か見られた。ドリブルは6回中4回成功、チャンスも5回作っている。71分にはカウンターからGKの上を狙ったが、レオ・ロマンに止められた。

シメオネも会見で謝罪を評価し、「こういうフリアンが必要だ」と話している。謝ったことは一歩前進で、肯定的に受け止めるファンは多いと思う。ただ、一選手として認められたとしても、ここからチームのスターとして認められるためには、文字通りの実績で示していく必要がある。

左の前はバエナがうまくやれている

ハーフタイムの交代で、並びも大きく変わった。プビルがCBから右SBへ移り、ジュリアーノが右に入って、イ・ガンインが一列前に上がった。バエナは後半、左に回った。

イ・ガンインとルックマンは、あまり輝きを見せることができなかった。前半だけで下がったルックマンは、適正なポジションが結構難しい。左の前方は、現状バエナのほうがうまくやれていて、実際に人を変えてからのほうがうまく回っていた印象がある。バエナ自身も前半はボールを失う場面が多かったが、左に移った後半は持ち直し、48分の得点もバエナからグリマルドへ渡ったところから生まれた。

前半のイ・ガンインは、右のWBのような役割で、最終ラインまで下がって守る時間が何度かあった。ああいう役割は圧倒的な体力があって成り立つものだと思うので、彼に適切かは分からなかった。37分と38分に続けて打った2本はどちらも枠の上で、後半は一列前へ上がり、67分にソルロートと交代した。

プビルとバリオスは跳ね返してほしい

最近パフォーマンスが不振と言われているマルク・プビルは、前半CBのときには不安定なプレーを見せた。ボールを失う場面があり、26分にはイエローカードももらった。後半、右SBに入ってからは改善した。現地でも評価は割れた。Marcaは採点4で「昨季の面影がない」とした。ASは、前半のパスを45本すべて通した点を挙げている。

パブロ・バリオスも、珍しくパスやボール保持でミスが生まれて、前半で下がった。

2人とも若い選手だ。特にプビルは、昨季SBとして加入してからCBで評価を上げ、ずっと褒められてきた。この苦境もしっかり跳ね返してほしい。

MVP候補は3人、次はレバンテ

決勝点のフリアン、33分に膝を痛めて試合が止まったが最後までプレーして決定的なアシストをしたグリマルド、27分と90+5分のピンチを防いで無失点に抑えたオブラク。この3人がMVP候補になりそうだ。

次は10月31日、アウェイのレバンテ戦。そのあとは11月3日にCLのバイエルン戦、8日にリーガのバルセロナ戦と、ホームで大きな試合が2つ続く。

レーティング

先発

選手ItCFotMob寸評
オブラク88.227分と90+5分に至近距離のシュートを止めた。セーブは5本。
ジョレンテ77.3右SBで先発し、後半に並びが変わってからも90分安定していた。
プビル67.6前半のCBでは26分にイエロー。右SBに移った後半は改善した。
ハンツコ77.5最終ラインをまとめ、左足の縦パスで前線へつなぐ場面もあった。
グリマルド78.233分に膝を痛めたが続行し、48分の決勝点をアシストした。
ヒュルマンド56.8中盤でボールを落ち着かせきれず、80分にメンドーサと交代した。
バリオス46.2珍しくパスやボール保持でミスが続き、前半で下がった。
イ・ガンイン57.237分と38分のシュートはどちらも枠の上。後半は一列前に上がったが、67分に交代した。
バエナ66.9トップ下の前半はボールを失う場面が多かった。左に回った後半は持ち直した。
ルックマン46.1あまり輝きを見せることができず、前半で交代した。
フリアン78.8リーガのホームで357日ぶりのゴール。バイタルエリアでパスをさばき、ドリブルでボールを保持した。

交代出場

選手ItCFotMob寸評
ジュリアーノ77.3後半から右に入り、82分にはヘディングでゴールに迫った。
ル・ノルマン76.6後半から最終ラインに入り、45分を堅実に守った。
ソルロート76.167分から入り、前線でボールを収めて味方につないだ。
メンドーサ56.280分から入り、追加時間にエリア内でイェレマイを止めた。

※ItCレーティングはInto the Calderón、FotMobレーティングはFotMobより引用。