10人で持ち帰った勝点1

CLリーグフェーズ第3節、アウェイのシュトゥットガルト戦は1-1で終わった。36分にレヴェリングに先制され、47分にフリアン・アルバレスが追いついた。64分にはモルテン・ヒュルマンドが一発退場になり、残りの30分ほどは10人で戦った。シュートは18本対10本、xGは1.50対0.87(FotMob)で、内容では相手が上回っていた。

どちらに転ぶか分からない試合だったが、退場で勝ち目はなくなったと思う。シメオネも試合後に、後半は「退場までは試合をコントロールできていて、望んだ方向に進んでいた」と話している。それでも、10人で勝点1をよく持ち帰った。

前半はプレスに苦しんだ

立ち上がりから、シュトゥットガルトの前からのプレスにうまくボールを出せなかった。開始1分、ジョレンテが自陣でボールを失い、エル・ハヌースのシュートをオブラクが止めた。続くCKからのヴァグノマンのシュートも止めている。神がかった2セーブだった。今季のオブラクは、セービングの調子が特に良い印象がある。

プビルは昨季、ビルドアップでも安定していると評価されていた選手だ。ただこの試合を見ると、ハイプレス対応が苦手かもしれない。前半はパスをカットされたり、慌ただしい場面が多く、自陣でのボールロストが続いた。36分の失点も、プビルが失ったボールをシュティーラーが拾い、レヴェリングに渡ってエリアの外から決められたものだ。

ロメロとの配球の差

試合前には、負傷したロメロの代わりはプビルとハンツコで組んでほしいと考えていた。ただ、ロメロとプビルでは配球の質が違う。今季のリーガでは、ロングボールの成功率がロメロは76%、プビルは59%だ。ロメロなら、あのプレスも落ち着いてかいくぐっていたのかなとも思う。

フリアンに待望のゴール

ハーフタイムにデイビッドを下げてルックマンを入れ、バエナが中央に移った。後半が始まってすぐの47分、左サイドからルックマンが入れた低いクロスを、フリアンが左足のダイレクトで右上に決めた。アトレティコでの今季初ゴールだ。

ここらで立役者になってほしい、と期待していた。立役者と言えるほどの活躍ではなかったが、ゴールのあとの本人や周りの反応が見られただけでも、良かったかなと思う。シメオネは「すごいゴールだった。彼のことがとてもうれしい。行きたいところへ行くために、彼が必要だ」と話した。「僕らの一番の選手で、彼にはこのゴールが必要だった。今季たくさん決めるうちの1点目になってほしい」とはグリマルドの言葉だ。

退場で勝ち目が消えた

同点のあとは、アトレティコが押し返していた。その64分、ヒュルマンドがシュティーラーに後ろからタックルして足首を踏み、シメオネも「妥当だ」と認める一発退場になった。

ヒュルマンドは、獲得前から警告が多いと言われていた選手だ。スポルティングでの昨季は、4月下旬の時点で全大会43試合16枚の警告を受けていて、ポルトガルの主要クラブの選手で最も多かった。Cholismo Labの加入時のコラムでも、警告の多さを懸念点に挙げていた。警告の多さは聞いていたが、この退場で、プレーの荒さも気になった。

10人で耐えた30分

退場のあとは、カルドーソ、ル・ノルマン、バルガスを入れて中盤と最終ラインを組み直し、87分にはソルロートが入った。ジュリアーノは、うまく体を使って相手の際どいプレーからファウルを誘発していた。もらったファウルは4回で両チーム最多、そのうち2回は10人になってからだ。89分には、プレーメルのシュートをオブラクが止めた。

84分には、CKの場面でハンツコがアサイニョンに足を踏まれたが、PKにはならず、VARのオンフィールドレビューもなかった。元審判のイトゥラルデ・ゴンサレスとマテウ・ラオスは、PKに当たる場面だったと見ている。シメオネは、その場面は見ていないとしたうえで「今さらPKにはならない。PKだったのに取ってもらえなかったという思いは残るが、それで何かが変わるわけではない」と話した。

勝点16へ、残り5試合で4勝

CLは3試合で勝点4、20日の試合が終わった時点で15位にいる。過去2季のリーグフェーズでは、勝点16あれば8位以内に入れていた。16に届くには、残り5試合で4勝が要る。

残りの相手は、ホームでバイエルン、バイキング、フェネルバフチェ、アウェイでPSV、ボデ/グリムトだ。次のCLは11月3日、ホームでのバイエルン戦になる。

レーティング

先発

選手ItCFotMob寸評
オブラク87.4立ち上がりと89分に、失点を防いだ。
ジョレンテ66.7開始1分に自陣でボールを失った。最後は中盤でもプレーした。
プビル47.1ハイプレスへの対応に苦しんだ。
ハンツコ77.4セットプレーで何度もゴールに迫った。
グリマルド67.2攻撃では目立たなかったが、守備では最後まで左サイドで粘った。
ジュリアーノ・シメオネ4710人になってからも、ファウルを誘発していた。
ヒュルマンド3664分に一発退場。チームが押し返していた時間だった。
バリオス56.9前半はボールを持つ時間をほとんど与えられなかった。後半に勝ち越しのチャンスがあった。
バエナ56.1前半は左で苦しんだ。後半は中央に移ったが、退場後の69分にカルドーソと交代した。
デイビッド46.2空中戦で競り勝てず、前半だけで交代した。
アルバレス67.9前半は低調だったが、47分にアトレティコでの今季初ゴールを決めた。

交代出場

選手ItCFotMob寸評
ルックマン67.3ハーフタイムに入り、47分に低いクロスでフリアンの同点弾をアシストした。
カルドーソ66前節を体調不良で欠場していたが、69分から10人の中盤に入った。
ル・ノルマン56.178分から入り、10人の最終ラインに加わった。
バルガス46.178分から入ったが、試合に関わる時間は短かった。
ソルロート5-87分から入り、終盤の前線で体を張った。

※ItCレーティングはInto the Calderón、FotMobレーティングはFotMobより引用。