監督不在のバイエルンに、 ホームで勝ちに行く
CLリーグフェーズ第4節、アトレティコ・マドリードはメトロポリターノにバイエルン・ミュンヘンを迎える。11月3日(火)21時、日本時間では4日(水)5時のキックオフだ。両者の対戦は2020年12月1日の1-1以来で、約6年ぶりになる。
アトレティコは3試合を終えて勝点4の16位、バイエルンは勝点5の14位にいる。過去2季は8位のクラブの勝点がどちらも16で、そこに届くには残り5試合で勝点12が要る。
バイエルンは、監督のヴァンサン・コンパニが10月23日に練習を見ている最中に倒れ、いまは自宅で療養している。この試合もアシスタントのアーロン・ダンクスが指揮を執る。ルイス・ディアス、ジャマル・ムシアラ、セルジュ・ニャブリらも欠場する。それでも今季の公式戦は14試合で9勝5分と負けがなく、ブンデスリーガでも首位にいる。守備の精度も当然高いチームで、FotMobの数字では、公式戦14試合の被xGは1試合平均0.9。ブンデスリーガだけで見ても、被xGはリーグで最も少ない。
11月8日(日)にはバルセロナ戦も控えているが、この試合は勝ちに行くべきだ。
組み立てにも関わるケインを、 どう機能させないか
ハリー・ケインは、先週バロンドールを受賞したばかりだ。CLでは、自身が出場したバイエルンの直近10試合すべてで得点していて、この試合でも決めれば11試合連続になる。ブンデスリーガでは得点(4)よりアシスト(6)のほうが多く、ビッグチャンス創出の7はリーグ2位タイだ。
ゴール前だけでなく、組み立てにも関与できる非常に優れたストライカーだ。組み立てに関わるケインを、アトレティコのCBと中盤がどう機能させないかが大切になる。
マイケル・オリーセは、10月31日のドルトムント戦の84分に交代したが、遠征メンバーには入っている。先発かベンチスタートかは様子を見て決める、とダンクスは話した。今季は公式戦13試合で12得点6アシスト。2026年のバロンドールでは9位だったと複数のメディアが伝えている。2025-26シーズンにはブンデスリーガの年間最優秀選手にも選ばれた。
個人的には、オリーセは今最も上手い選手の一人で、異論がある人は少ないと思う。彼が出てくれば、アトレティコの守備はかなり手を焼きそうだ。
ロメロは、バイエルン戦から使ってほしい
クリスティアン・ロメロは、10月17日のエスパニョール戦で内転筋を痛めた。軽い損傷と報じられたが、その後の2試合を欠場し、10月31日のレバンテ戦はベンチに入ったものの出番はなかった。11月1日はピッチでの練習に参加せず、2日も全体練習に加わらずにジムで調整した。
Marcaは、医療上の許可は出ていて、先発は日曜のバルセロナ戦まで延びそうだと書いた。一方で、回復が後退した、まだ影響が残っていると伝えた現地メディアもある。前日会見の書き起こしを見る限り、シメオネはロメロに触れておらず、出場できるかははっきりしていない。
普通に戻ってきてほしいし、出られるならバイエルン戦から使ってほしい。守備の安定感があるうえ、ボールを前に配球するのも上手で、そこがマルク・プビルらとは差別化されている。ボール回しに苦戦する可能性もある強豪との試合では、そのような能力が特に必要になる。
今季の公式戦のロングボール成功率は、ロメロが75%、プビルとロビン・ル・ノルマンはどちらも56%だ。シメオネもバイエルンについて、「難しい時間帯、苦しい時間帯に向き合うことになるし、相手のプレスを抜け出さないといけない」と話している。
出られないなら、CBはプビルとハンツコ、 中盤はバリオスとコケで
モルテン・ヒュルマンドはシュトゥットガルト戦の退場で出場停止、ジョニー・カルドーソは負傷で欠場する。コケは5試合欠場したあと、11月1日と2日の全体練習をこなしている。シメオネは「コケは戻ってきていて、意欲もある。ただ、試合は長くなるかもしれない」と話した。
ロメロが出られない場合、CBの人選はマルコス・ジョレンテをどこに置くかで変わる。1つは、ジョレンテを中盤に上げてプビルが右SBに回り、CBにル・ノルマンが入る形だ。現地の予想では、Mundo Deportivoなどがこの形を挙げている。ただ、今季パブロ・バリオスとジョレンテが中盤で並んで先発した試合はまだない。もう1つは、プビルがCBに残ってジョレンテが右SB、中盤はバリオスともう1人で組む形だ。
推したいのは後者だ。ル・ノルマンへの不安があるからだ。リーガで先発した4試合は3勝1分、失点3で、結果が悪かったわけではない。ただ、ビジャレアル戦とアラベス戦ではPKを与え、ビジャレアル戦では退場もしている。
中盤はバリオスとコケで組んでほしい。MarcaとMundo Deportivoは、コケは途中出場からと見ている。それでも、この形ならバリオスの隣はコケがいい。
シュトゥットガルト戦のプレビューでも、ロメロの代わりはプビルとダビド・ハンツコで組んでほしいと書いた。この2人のCBは、その試合からデポルティーボ戦、レバンテ戦までの3試合で2勝1分、失点1だ。
今季は決め切れている。 あとはバイエルンの得点をどう抑えるか
ホームゲームなので、相手陣で押し込む時間帯もあるだろう。意外と、チャンスの数でアトレティコが上回る可能性もある。そこで得点を取り切りたい。今季のアトレティコは、公式戦のxGの合計20.9に対して26点を取っていて、決め切るところはうまくいっている。
ただ、バイエルンは今季の公式戦14試合のうち13試合で2点以上取っている。そのバイエルンから2点以上取れたのは4チームだけで、どの試合も引き分けだった。アトレティコも、点を取るだけでは足りない。ケインとオリーセを抑えることもセットで必要だ。