投票は日本時間9月13日 16:00まで
前半は互角、後半はシュート3本
アンフィールドで1-2。17分にフリアン・アルバレスのスルーパスからマルコス・ジョレンテが先制したが、40分にソボスライ、50分にマクアリスターに決められて逆転された。イラオラが「今季使っていない構造」と呼んだ3バックで臨んだ前半は、FotMobの集計で保持率50%、シュート6本対6本、xGは0.62対0.77となっていて、シュートの数と質で見れば大きな差はない。敵陣ボックス内のタッチだけは4回対19回で、ゴール前まで運べていたのは向こうだった。
後半は保持率が60%まで上がったのに、シュートは3本で終わり、xGは0.29にとどまった。リバプールは後半だけで8本打っている。ビッグチャンスは90分で4対1で、こちらの1回は17分の先制点だった。
シメオネはMovistar+に「試合には満足している。選手たちは最大限を出した」と話したうえで、会見では失点の数を列挙した。「今日2つ、ビルバオで3つ、セビージャで1つ、ビジャレアル戦で2つ。それはチーム全体の問題だ。相当やらなければいけないのははっきりしている。構築中だと言い続けてきたし、聞きたくない人がいてもそうだ」。公式戦5試合で8失点している。前半は良かったのに結果につながらなかった試合として、シメオネ自身がビルバオとアンフィールドを同列に挙げた。
プレス回避で際立ったのはバリオスだった
90分の保持率は55%あった。ただ、アトレティコのパスは自陣で273本、敵陣で165本と、自陣側に偏っている。リバプールは自陣137本、敵陣218本で、比率がほぼ逆になる。敵陣ボックス内のタッチも18回対33回だった。ボールは持てたが、敵陣での攻撃には十分つながっていない。
前半のうちは、それでもパスは通せていた。TNT Sportsで解説したスティーブン・ジェラードは、前半のリバプールは1人2人ずつでプレスに行っていて、スペースが空きすぎ、アトレティコに間を通されていたと話している。ジュリアーノ・シメオネも「前半はボールを持って落ち着いていられたし、難しいプレスからも抜け出せた」と言い、ジョレンテは「後ろからボールを出して、うまく連係できた時間があった」と振り返った。先制点はその時間に生まれた。中盤に降りたフリアンが中央で受けてボールを運び、ケルケズの裏に抜け出したジョレンテへ通した。
自陣でボールを失う場面は前半からあった。40分の同点弾は、中盤でイ・ガンインがケルケズにボールを奪われたところから始まった。バルコラのシュートをオブラクが止めたあと、アラウホのヒールパスからソボスライが決めている。ItCはイ・ガンインに4点をつけてこの場面を挙げた。
リバプールはハーフタイムで修正してきた。イラオラは「後半はすべてがより整った状態だった」と話し、同じ番組のスティーブ・マクマナマンは、休憩中に全員で寄せるよう指示が出て、単独で行って通される場面が減ったと解説している。コケの見方も同じで、「相手はとても激しくプレスをかけるチームで、向こうは自分たちに都合のいい形で試合を読んだ」。後半のアトレティコはシュート3本で、ビッグチャンスは0回だった。
バリオスは、とりわけプレスをかいくぐれていた。タッチ74回はハンツコに次いでチームで2番目に多く、パスは56本中51本が通っている。ドリブルは5回仕掛けて3回成功し、ファウルを2回もらい、リカバリーも6回あった。ItCは「リバプールの激しいプレスを崩すのが見事で、いくつものカウンターを主導した」と書いて6.5点をつけ、これはチーム最高だった。77分にヒュルマンドと代わってからは、入って早々にうまくボールを持てず、前へ運ぶ質も落ちたと見ている。
プレスを剥がす役目を任せられるのは、今のチームではバリオスだけだと思っている。その次がヒュルマンド、バエナ、イ・ガンイン。この試合の数字だけでは順番まで言えないが、今季ここまで見てきた印象だ。この3人のうち2人はバリオスと同時にピッチにいないと、前から来る相手に対してボールを前へ運べないと思う。この日は59分にイ・ガンイン、73分にバエナが下がった。77分にはバリオスも下がる。残ったのはヒュルマンドだけだった。
ジョレンテはアンフィールドで5点目、守備の数字も良かった
ジョレンテがアンフィールドで決めたのはこれで5点目になる。CL通算10得点のうち5点がリバプール戦で、CLで10点以上決めた選手のうち、特定の相手から半分以上を挙げているのは彼だけだ。本人は「ここに来る途中で考えていた。またここで決めるなんてあるわけがないと。これはもう何かある」と話した。そのうえで「チームが勝てなければ、年齢を重ねると本当にどうでもよくなる」とも言っている。
守備の数字も良い。タックル5回、地上デュエルは7回中5回勝ち、リカバリーは4回。本人の言葉では「後ろにも、ウイングバックにも、中央にもいた。試合が求めるものに合わせた」。ItCは6点で、ケルケズの裏に抜け出した走りと1対1の落ち着きを評価する一方、2失点目につながる流れでングモハに抜かれた場面も挙げている。FotMobの7.8はチーム最高だった。
今季初先発のフリアンはボールに関わり続けた
フリアンは前日の会見で「まだ成長段階で、明日の先発では考えていない」と言われていた。それが当日の朝に覆った。シメオネは試合後、「朝起きて、彼としばらく話して、とても良い状態だと分かった。運よく、出す選択をした。期待していたとおりの試合をしてくれたから」と説明している。今季はマラガ戦とセビージャ戦で招集を外れ、ビジャレアル戦とアスレティック戦は途中出場だったので、これが初先発で初めての90分だった。55分に痛んで一度試合が止まったが、最後までプレーしている。
攻撃では数字を残した。シュート3本はすべて枠に飛び、3本ともアリソンに止められた。先制点のアシストのほか、ファイナルサードへのパス7本は先発で最多、敵陣ボックス内タッチは4回、xGとxAを足した0.54はチームで一番高い。ItCは「オフシーズンの騒動と忠誠心への疑問がどうあれ、変わっていないことがひとつある。彼はかなり上手い」と書いた。シメオネの言葉は「1分から90分まで、ずっとボールに関わり続けてくれた。それが嬉しい」。コケは記者団に、フリアンをそっとしておいてほしいと頼んでいる。「僕らはとても疲れている。特に彼が。みんなで少しは放っておいてやってくれ。君たちは、夏の間ずっとしつこかったんだから」。守備のスタッツはほぼゼロで、タックル0、インターセプト0、リカバリー1は途中出場だった2試合と変わらない。それでも、相手を追いかける回数はその2試合より増えたように筆者には見えた。
5試合で8失点、次はアノエタ
シメオネは「試合の局面をもっとよく解釈して、同じやり方を続けるのか変えるのかを判断する必要がある。だから2失点した」と話した。交代については「負けている状況で、別の解決策を探した。後半は得点機会がほとんどなかった」と説明している。59分にグリマルドとルックマン、73分にジョナサン・デイビッドがアトレティコデビュー、77分にル・ノルマンとヒュルマンドが入り、WhoScoredの記録では78分以降は4-4-2になっていた。
3バックを続けるかどうかは分からない。イラオラは「試合の入りについては、少し自分を責めなければいけない。アトレティコは今季使っていない構造で来て、こちらがきちんと噛み合うまで少し時間がかかった」と話しており、少なくとも相手の想定を外すことはできていた。次は13日(日)のアノエタでレアル・ソシエダ、16日(水)にオサスナをホームに迎え、20日(日)16時15分にはダービーだ。CLの第2節は10月13日、メトロポリターノでマンチェスター・ユナイテッドと当たる。
レーティング
先発
| 選手 | ItC | FotMob | 寸評 |
|---|---|---|---|
| オブラク | 5 | 6.3 | オブラク | 5 | 6.3 | 90分。セーブ3本で、2失点はどちらも手の届かないコースだった。パスは37本中25本、ロングボールは15本中4本にとどまった。 |
| プビル | 3.5 | 6 | プビル | 3.5 | 6.0 | 90分。51分にングモハへのスライディングで警告。ハイプレスを受けた後方からのパスに苦しみ、ボールを前に運ぶ場面にはほとんど絡めなかった。 |
| ロメロ | 5 | 6.5 | ロメロ | 5 | 6.5 | 77分まで。デュエル7回はすべて勝ち、タックル5回。シメオネは「的確で、強く、風格があり、1対1を解決する力を見せた」と評した。 |
| ハンツコ | 4 | 6.3 | ハンツコ | 4 | 6.3 | 90分。タッチ82回はチーム最多だったが、ロングボールは11本中3本しか通らず、1失点目ではアラウホのヒールパスを目の前で通された。 |
| ジョレンテ | 6 | 7.8 | ジョレンテ | 6 | 7.8 | 90分。17分にケルケズの裏に抜け出し、アリソンとの1対1を決めた。タックル5回、地上デュエルは7回中5回。2失点目につながる流れではングモハに抜かれた。 |
| ジュリアーノ | 4 | 6.9 | ジュリアーノ | 4 | 6.9 | 90分。左サイドで先発。守備で走り回った一方、スライディングの空振りからバルコラのカウンターを許し、終盤はムニョスを止められなかった。 |
| バリオス | 6.5 | 7.4 | バリオス | 6.5 | 7.4 | 77分まで。タッチ74回は中盤で最多、パスは56本中51本、ドリブル成功3/5、地上デュエル8/12。ItCの採点はチーム最高。 |
| コケ | 4 | 6.8 | コケ | 4 | 6.8 | 59分まで。パスは40本中37本が通ったが、中盤で消えていた。ロングボールもクロスも1本も通らなかった。 |
| バエナ | 4 | 6.2 | バエナ | 4 | 6.2 | 73分まで。ボックス外からの2本はどちらも枠を越えた。守備にはほとんど絡まなかった。 |
| イ・ガンイン | 4 | 6.2 | イ・ガンイン | 4 | 6.2 | 59分まで。シュート0本、チャンス創出1回。40分に中盤でボールを失い、同点弾につながる攻撃の起点を与えた。 |
| アルバレス | 6 | 7.4 | アルバレス | 6 | 7.4 | 90分。17分の先制点をアシスト。シュート3本はすべて枠に飛び、3本ともアリソンに止められた。 |
交代出場
| 選手 | ItC | FotMob | 寸評 |
|---|---|---|---|
| グリマルド | 3.5 | 6.5 | グリマルド | 3.5 | 6.5 | 59分からイ・ガンインと交代。チャンス創出2回。守備では後手に回る場面が目立った。 |
| ルックマン | 4 | 5.8 | ルックマン | 4 | 5.8 | 59分からコケと交代。パス14本はすべて通ったが、敵陣ボックス内のタッチは1回で、クロスは2本とも通らなかった。 |
| デイビッド | 4.5 | 5.8 | ジョナサン・デイビッド | 4.5 | 5.8 | 73分からアトレティコデビュー。タッチ9回。動き出しは良かったが、ボールに十分関われなかった。 |
| ル・ノルマン | 4 | 6.1 | ル・ノルマン | 4 | 6.1 | 77分から。デュエルは6回中2回しか勝てなかった。 |
| ヒュルマンド | 4 | 6.1 | ヒュルマンド | 4 | 6.1 | 77分から。入って早々はボールをうまく持てず、87分のCKからのヘッドは枠外だった。 |
※ItCレーティングはInto the Calderón、FotMobレーティングはFotMobより引用。