4-0は内容どおりで、まだ点が入っていてもよかった

メトロポリターノで4-0。24分、右サイドでカルドーソとワンツーを交わしたグリマルドがボックスに入って折り返した。デイビッドのシュートはアイトール・フェルナンデスに止められたが、こぼれ球を自ら押し込んで先制。54分はカルドーソが自陣から始めたカウンターで、デイビッドのパスを受けたイ・ガンインが右足で決めて2-0。62分にロメロが遠めから打ったシュートをアイトールが上に弾き、そのコーナーキックからル・ノルマンが右足で上隅に決めて3点目、82分にはカルドーソのスルーパスをバエナが流し込んだ。

4-0は内容どおりだと思う。シュートは27本対3本、枠内は11本対1本で、xGはFotMobの集計で3.99対0.48。前半だけでビッグチャンスを8本作って7本を決められなかったので、1-0で折り返した時点では物足りなかった。シメオネも「前半のうちに、もう1点リードを広げて折り返せるだけのものは見せていた」と言い、「今日は試合を通して、これまでより安定していた」と評した。

オサスナはこの前の2試合で7失点して連敗中で、この日は先発を8人入れ替えた5-4-1だった。シュートは3本だけで、いちばん危なかったのは13分、ラウール・ガルシアがオブラクと1対1になった場面だった。29分にアルギビデがネットを揺らした場面は、その前のトロとル・ノルマンの頭の接触がトロの反則と判定されて取り消しになり、ラミスは会見で「私に言わせれば誤った取り消しだ」と不満を口にした。アトレティコはソシエダ戦から先発を4人替えた。プビル、ハンツコ、ジュリアーノ、ヒュルマンドがベンチに回り、ル・ノルマン、コケ、カルドーソ、デイビッドが入って4-4-2に戻した。4点取ったのも4点差も、今季の公式戦では初めてだ。

デイビッドは先発でもゴール前に関われた

先発でもゴール前に関われて、効果的なプレーができていた。68分の出場でシュート6本はイ・ガンインと並んでチーム最多、敵陣ボックス内のタッチ8回も最多タイ。1点目のこぼれ球を押し込んだのも、54分にイ・ガンインへ出したのも彼で、チャンスは4回作っている。ボールをはたくなどの連携もできていた。背負って受けたボールをワンタッチで中盤やサイドに落とす場面が何度もあった。

シメオネはキックオフ前に「先週は先発で出すには早かった。先日の30分が良かったので、今日はこの調子で続けさせる良い機会だと考えた」と話していた。外したシュートも多かった。ビッグチャンスを3本逃したのはチームで最多で、34分に速攻からルックマンのパスを受けて右に外した1本は、せめて枠に飛ばしたかった。42分にはイ・ガンインのシュートをアイトールが止めた直後、ゴールエリアの右から打ってまた止められている。

特に良かったのはカルドーソ、バエナ、イ・ガンインだ

カルドーソは今季の公式戦では初先発で、85分間でパスは81本中77本、最終サードへのパスは17本でチーム最多だった。本人は「手術のあと、足首に苦しむ数か月だった。ホームで無失点で勝って戻れるのは最高だ」と話し、シメオネは「今日のように、ソシエダ戦で入ったときのようにプレーし続けること。それが、監督に起用を考えさせる道だ」と言った。4点目はターンから裏へ出したスルーパスで、1点目のワンツーも彼だ。ポジショニングも気が利いていて、グリマルドが中に入って中央にいる間は、左に寄って空いたスペースを埋めていた。タッチの分布でも、カルドーソは左寄り、コケは右寄りに分かれている。

イ・ガンインはシュート6本のうち4本を枠に飛ばし、54分はデイビッドのパスを受けてボックスの右から左隅に決めた。パスでもチャンスを3回作っていて、シュートもパスもチャンスが多かった。

バエナは中央でボールを受けて、アタッキングサードへパスを供給する役も担っていた。チャンスは4回作り、3点目のコーナーキックも蹴っている。積極的にシュートを打つ姿勢も見えて、5本はデイビッドとイ・ガンインに次ぐ数だった。82分はカルドーソのパスで背後に抜け出して、アイトールとの1対1を右足で決めた。今季4点目で、リーガ6試合で昨季1シーズンの2点をもう超えている。

ロメロは頼もしい。ル・ノルマンは後手に回る前にやれることがある

ロメロは安定感があって頼もしい。下手にボールを手放さず、機会を待って、適切なパワーで前につけることができる。最終サードへのパスは11本でDFでは最多なのに、ロングボールは3本しか蹴っていないし、パスは60本中54本で、相手にボールを奪われた回数はゼロだった。デュエルは8勝1敗。シメオネは「2年前から獲得を狙っていて、本人も2年前から来たがっていた。謙虚で働き者で、個性と格のある選手だ」と話している。本人に落ち着きが見えるのもありがたい。

ル・ノルマンは63分に右足で決めた。ボックスの左、角度のないところから上隅に入った、アトレティコで5点目のゴールだ。ビジャレアル戦の退場以来のリーガ先発だった。ゴールはめでたいが、守備では後手に回ってから追いかける場面が多かった。そういう守り方は、失敗すると置き去りにされる。そうならないように、後手に回る前の段階でうまくやれる余地があると思う。

ダービーの左サイドバックは、展開の読みで決めたい

日曜のダービーは、切れ味の鋭いカウンターへの対処が要る。レアル・マドリードは勝ち点2差の2位で、6試合で17点を取っていて、そのうち7点がムバッペ。シメオネに言わせると「見てのとおり、信じられない攻撃力がある相手」で、この4-0とはまったく関係がない試合だという。マドリーはロドリゴ、ミリトン、メンディが長期離脱中で、出場停止は両チームともいない。

DFラインはロメロ、プビル、ジョレンテを推したい。左をハンツコとグリマルドのどちらにするかは、展開の読み次第だ。ハンツコは今季の公式戦で先発した6試合がすべてCBで(3バックの試合も左のCB)、左サイドバックでの先発はまだないが、昨年9月の5-2のダービーではそこで出ていた。今季のリーガで抜かれた回数はハンツコが2回、グリマルドが5回で、チャンスを作った回数はハンツコが2回、グリマルドが4回だ。無難にとらえるならハンツコ、ボールを持って前進する機会が何度か生まれる読みならグリマルドも考えられる。

フリアンは大腿四頭筋の張りで、断裂はなく、日曜に間に合うかはこの数日の回復を見てからになる。バリオスは代表ウィーク明けまで戻らない見込みで、ソルロートはピッチでの個別練習に戻ったところ。ダービーは9月20日(日)16時15分、日本時間では23時15分にメトロポリターノでキックオフ。そのあとは3週間の中断に入り、次のリーガは10月10日(土)のアラベス戦、13日(火)にはCLでマンチェスター・ユナイテッドを迎える。

レーティング

先発

選手ItCFotMob寸評
オブラク67.190分。セーブは13分のラウール・ガルシアとの1対1の1本だけで、被xGOTは0.31。パスは30本中22本、ロングボールは12本中5本だった。
ジョレンテ78.190分。ソシエダ戦の中盤から右サイドバックに戻った。パスは62本中59本、タックル4回、地上のデュエルは8回中6回。
ロメロ8868分までの出場でプビルと交代。空中戦は4回中3回、ヘディングのクリアが2回。17分にバエナのクロスに合わせたヘディングは左に外れた。
ル・ノルマン68.490分。パスは68本中63本、ロングボールは9本中4本。空中戦は5回中3回で、被ファウル2回はチーム最多タイ。
グリマルド78.185分。チャンス創出3回で、コーナーキックは5本蹴った。20分にバエナのパスからボックス中央で打った1本はブロックされ、地上のデュエルは10回中7回。
イ・ガンイン8990分。ドリブルは2回とも成功、地上のデュエルは6回中5回。10分の右からのクロスはルックマンの頭に合ったが、枠の上に外れた。
コケ87.590分。タッチ105回とパス87本はチーム最多で、タックル5回も最多。地上のデュエルは11回中5回で、ボールを奪われた回数3もチームで一番多かった。
カルドーソ88.185分でヒュルマンドと交代。ロングボールは4本すべて通り、相手のシュートをブロックしたのはチームで彼の1回だけ。78分にグリマルドのクロスに合わせたヘディングはブロックされた。
バエナ78.790分。シュート5本でxGOTは1.02。46分に外から打った1本はアイトールに右下で止められた。ドリブルは3回とも失敗で、クロスも4本とも通らなかった。
ジョナサン・デイビッド88.868分でジュリアーノと交代。地上のデュエルは3回中2回、空中戦は1回勝ち、被ファウル2回。守備のアクションはなかった。
ルックマン77.668分でアルナウ・オルティスと交代。チャンス創出5回はチーム最多だが、シュート3本は枠に飛ばず、ビッグチャンスを2本逃した。36分にゴールエリアの左から左足で打った1本は左に外れている。50分に警告。

交代出場

選手ItCFotMob寸評
プビル66.468分からロメロと交代。パスは27本中23本。75分にコーナーキックからのグリマルドのクロスにヘディングで合わせたが、右に外れた。
ジュリアーノ56.268分からデイビッドと交代。22分間でタッチ15回、パスは13本中12本。シュートはなかった。
アルナウ・オルティス6668分からルックマンと交代。タッチ8回のうち敵陣ボックス内が3回で、ドリブルは1回成功。86分にルベン・ガルシアからファウルを受け、相手に警告が出た。
ヒュルマンド5-85分からカルドーソと交代。5分間でパスは11本中10本。出場5分のためFotMobの採点はない。
ハンツコ5-85分からグリマルドと交代して左サイドバックに入った。5分間でタッチ15回、インターセプト1回。出場5分のためFotMobの採点はない。

※ItCレーティングはInto the Calderón、FotMobレーティングはFotMobより引用。